「ヒモにはならないで」 早期退職を知った女性からの言葉
もうすぐ失業するかも、いや、かなりの確率で失業するにも関わらず、遠回しにプロポーズされたのかもしれん。いや、あれは別れを切り出されたのかもしれん。いや、そもそも深い意味などなかったのかもしれん。
だいぶ前に離婚し独り身だが、長く交際している女性がいる。大変居心地のいい人なのだが、オイラはひどい離婚を経験したトラウマに加え、バツイチの気後れもあり、結婚は考えていない。
女性は不安定な収入ながらも、好きなことを職業として続けている立派な人物である。年齢は一回り下だが、オイラを子供や犬のように扱う。結婚願望のかけらすら見せたこともない。
レストランで食事をした。そこで、4月末に会社を辞める可能性が高いことを伝えた。早期退職優遇制度を利用し、退職金が大きく割り増しになることも。
女性は反対することなく「割増し金が出るなら、すぐに再就職が決まれば得だね」と賛意を示した。合理的な彼女らしい意見だなと思った。
しかし、次の一言に頭が悩まされることになる。「ヒモにはならないでください」。女性が表情を変えずに言う。オイラが戸惑ってるともう一度「ヒモにはならないでください」と繰り返した。
その後、話題は新型肺炎やお互いの近況となり、ヒモの話は出ないまま別れてきた。
- 結婚するなら働いてください
- 無職ムリ。別れてください
- 真顔で冗談を言っただけ
一人になってからヒモ発言の真意について考えてみたところ、上記3点が浮かんだ。
1.はこちらの希望的な憶測か。食事はホテルのバイキングなのでムードが盛り上がったとかはない。
2.が一番ありそうだが、付き合いが長いのにあっさりし過ぎてて悲しい。
3.になると、滅多に冗談を言わない彼女が、あのタイミングで言うかな、という疑問が残る。
職も女性も失うという未来がすぐそこに待ってるのか? ドン底から始まる50代になるのかも…。
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